うらなり君の送別会

[#5字下げ]九[#「九」は中見出し]

 うらなり君の送別会のあるという日の朝、学校へ出たら、山嵐《やまあらし》が突然《とつぜん》、君先だってはいか銀が来て、君が乱暴して困るから、どうか出るように話してくれと頼《たの》んだから、真面目《まじめ》に受けて、君に出てやれと話したのだが、あとから聞いてみ...

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あなたの云う事

「あなたの云う事は本当かも知れないですが――とにかく増給はご免蒙《めんこうむ》ります」「それはますます可笑《おか》しい。今君がわざわざお出《いで》になったのは増俸を受けるには忍《しの》びない、理由を見出したからのように聞えたが、その理由が僕の説明で取り去られたにもかかわらず増俸を否まれるのは少し解...

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僕の下宿の婆さん

「さっき僕の月給を上げてやるというお話でしたが、少し考えが変ったから断わりに来たんです」 赤シャツはランプを前へ出して、奥の方からおれの顔を眺《なが》めたが、とっさの場合返事をしかねて茫然《ぼうぜん》としている。増給を断わる奴が世の中にたった一人飛び出して来たのを不審《ふしん》に思ったのか、断わる...

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