中学と師範

 中学と師範とはどこの県下でも犬と猿《さる》のように仲がわるいそうだ。なぜだかわからないが、まるで気風が合わない。何かあると喧嘩をする。大方|狭《せま》い田舎で退屈《たいくつ》だから、暇潰《ひまつぶ》しにやる仕事なんだろう。おれは喧嘩は好きな方だから、衝突と聞いて、面白半分に馳《か》け出して行った。...

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祝勝会で学校はお休みだ

[#5字下げ]十[#「十」は中見出し]

 祝勝会で学校はお休みだ。練兵場《れんぺいば》で式があるというので、狸《たぬき》は生徒を引率して参列しなくてはならない。おれも職員の一人《ひとり》としていっしょにくっついて行くんだ。町へ出ると日の丸だらけで、まぼしいくらいである。学校の生徒は八百人もあるのだ...

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貴様唄ってみろ

 しばらくしたら、めいめい胴間声《どうまごえ》を出して何か唄《うた》い始めた。おれの前へ来た一人の芸者が、あんた、なんぞ、唄いなはれ、と三味線を抱《かか》えたから、おれは唄わない、貴様唄ってみろと云ったら、金《かね》や太鼓《たいこ》でねえ、迷子の迷子の三太郎と、どんどこ、どんのちゃんちきりん。叩いて...

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