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喧嘩は今が真最中《まっさいちゅう》である

 山嵐は世話の焼ける小僧だまた始めたのか、いい加減にすればいいのにと逃げる人を避《よ》けながら一散に馳《か》け出した。見ている訳にも行かないから取り鎮《しず》めるつもりだろう。おれは無論の事逃げる気はない。山嵐の踵《かかと》を踏んであとからすぐ現場へ馳けつけた。喧嘩は今が真最中《まっさいちゅう》であ...

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歌はすこぶる悠長《ゆうちょう》なもの

 歌はすこぶる悠長《ゆうちょう》なもので、夏分の水飴《みずあめ》のように、だらしがないが、句切りをとるためにぼこぼんを入れるから、のべつのようでも拍子《ひょうし》は取れる。この拍子に応じて三十人の抜き身がぴかぴかと光るのだが、これはまたすこぶる迅速《じんそく》なお手際で、拝見していても冷々《ひやひや...

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しきりに花火を揚げる

 舞台とは反対の方面で、しきりに花火を揚げる。花火の中から風船が出た。帝国万歳《ていこくばんざい》とかいてある。天主の松の上をふわふわ飛んで営所のなかへ落ちた。次はぽんと音がして、黒い団子が、しょっと秋の空を射抜《いぬ》くように揚《あ》がると、それがおれの頭の上で、ぽかりと割れて、青い烟《けむり》が...

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